利食い千人力(相場格言)
私の好きな相場格言の中に、「利食い千人力」があります。
利食い千人力は、FXに限らず、株式投資などにもよく使われる格言であると思います。
利食い千人力とは、利益が出ているときに、欲張らずに利益を確定し、深追いをすることを避ける、というような意味で使われることが多いかと思います。
私がFXを始めた頃は、利益が出てくると、欲が出てしまい、気付いたら、いつの間にか、含み損になってしまっていた、という経験をよくしました。
そこで、一度、頭を冷やして、利益が出た時には、心の中で「利食い千人力」とつぶやきながら、できるだけ、相場に対して謙虚であろうというスタンスに変えました。
その結果、利益は小さいながらも、「勝つクセ」が身についたと思います。
いわゆる、「勝ちグセ」とも言われる言い方かもしれませんが、この「勝ちグセ」が身についたことは、トレードを行う上で非常に良かったと思っています。
そのため、この「利食い千人力」という相場格言は、まさに、私の日々のトレードを行う際の指針にもなっているものです。
そこで、最近、その「利食い千人力」の考えが上手に機能した一面がありましたので、紹介してみようと思います。
今回は、2018年6月19日のUSDJPYの夕方頃にエントリーをした場合になります。
エントリーとエグジット(利益確定)のポイントについては、
【日々の取引履歴について(まずはじめに)】でも紹介しています。
日々の取引履歴について(まずはじめに) - スパンモデル・スーパーボリンジャー 2時間足 トレード日記
①<エントリー>
まず、スパンモデルシグナルの点灯により、16時に「買い」で2,000通貨でエントリーしました。
②<エグジット1>
次に、利食い(エグジット)の到達地点をセンターライン付近に設定しています。
そのため、最初の1,000通貨を翌朝の7時ぐらいで分割決済を行い、利益を確定しました。
③<エグジット2>
そして、残りの1,000通貨は赤色スパンの付近で決済を行いました。
以上が、エントリーからエグジット(利益確定)までの一連の流れになります。
私の場合、利益確定の候補として、まず、①センターライン、次に②+-(プラスマイナス)1シグマラインに設定し、2段階に分けて、分割でエグジットをしています。
そのため、本来であれば、赤色スパンでエグジットをするのではなく、今回の場合であれば、+1シグマ付近でエグジットをすべきであったと言えます。
しかし、今回のテーマでもある「利食い千人力」のことを考えながら、補助的なエグジット(利益確定)候補でもある赤色スパンで利益を確定しました。
赤色スパンで利益確定をした具体的な理由としては、以下の2つが挙げられます。
①ポジションを「必要以上」に長く保有することは、相場の急変に晒され、損失が出る可能性が高くなるための回避手段によるもの。
②時間の経過とともに、スーパーボリンジャーのバンド幅が縮小されるため、+1シグマの到達を待ってエグジット(利益確定)した方が利益が小さくなりやすいという経験則によるもの。
今回の場合、①では、結果的に反落することなく、上昇し続けたので、危険は回避できたことになると思います。
②については、若干ではあるのですが、赤色スパンで利益確定をした方が含み益が大きかったパターンとなりました。
つまり、「利食い千人力」の気持ちで早めにエグジット(利益確定)を行った方が、結果的には良いパターンであったと思います。
後になってしまえば、もう少し粘っていれば、もっと利益を増やすことができた、と思える一面でもありますが、実際のその場面では、その後、相場が上昇するか下落するかということは誰にもわからないと思います。
そのため、利益が出せてポジションをクローズすることができたので、これで十分に良かった、と思うように心がけています。
以上、今回は、「利食い千人力」の相場格言が、実際のトレードに上手に機能した一面を紹介させていただきました。